「DOSコマンドを使ってみよう」

インターネットの接続をチェックするときに有効な方法として、コマンド入力の方法があります。ウインドウズXPの場合は、スタートボタンをクリックして「ファイル名を指定して実行」から名前の欄にcmd.exeと入力して「OK」をクリックします。すると下のような画面が現れます。ウインドウズの他のバージョンの場合は、スタート→アクセサリなどからMS−DOSプロンプトまたはDOSプロンプトを探してください。
ここで「ipconfig /all」と入力します。



@Dhcp EnabledがもしNoになっていたらホテルなどの場合では使えません。TCP/IPのプロパティを開いてIPアドレスを自動で取得するに変更してください。ただし、ここで設定を変えるとお客様が会社などで使えなくなってしまうので事前にIPアドレスを控えておいてください。再入力の方法などはマニュアルを用意しておく必要があるでしょう。マニュアルがないホテル関係者の人がいたらメールを送ってください。作成を手伝います。

AIPアドレスに数字が入っている事を確認してください。IPアドレスが「0.0.0.0」になっている場合は接続出来ていません。また、「169.254.xxx.xxx」となっている場合もウインドウズが便宜的にアドレスを割り付けたものでインターネットに接続出来ていない状況です。それ以外の数字は、ほとんどの場合接続OKです。しかし、@のDhcpが「Yes」または「はい」になっていることが条件です。

Bもうひとつ重要なのがDefault Gatewayのアドレスです。私のホテルではセンターモデムと呼ばれていますがルーターと同様にインターネットの出入り口です。ここのアドレスは固定されていますので、仕様書などで確認するか、保守会社に聞いてください。

※上記の設定は、私の自宅で実際に使っている設定です。ホームネットワークを組んでいるので、パソコンのIPアドレスはプライベートアドレスになっていてデフォルトゲートウェイはルーターのプライベートアドレスです。WANとLANでIPアドレスを変換して同時に複数のパソコンでインターネットに接続する方式をIPマスカレード方式といいますが、ホテルの場合はセキュリティ等の問題と同時接続の利点からこの方式を利用しています。

ipconfig /release_allと入力すると設定が開放され、ipconfig /renew_allと入力すると更新されます。TCP/IPの設定等に間違いが無ければ、このコマンドで解決する場合もあります。

次に「PING」コマンドについて説明しましょう。
このコマンドは、TCP/IPの確認をするコマンドです。まず最初にコマンドプロンプトから
「PING 127.0.0.1」と入力します。(ネットワークアダプタにTCP/IPが組み込まれているかのテストです)

このように、Lostが0になっていれば問題ありません。続いてデフォルトゲートウェイのアドレスとWAN側のアドレスがわかれば同様にテストします。

接続できない場合は、Lostが4になります。これである程度はどことどこの間で通信できないかわかるようになりますので、その後の対応方法が変わって来ます。この後どうやって接続できるかを本当は書きたいのですが、これまでに私が関わってきただけでも様々でとてもこうすればいいといった解決策は一言では言えません。

Windows XPの場合(2000も該当するかわかりませんが)
「スタート」→「プログラム」→「アクセサリ」→「ネットワーク接続」で下記の画面が出ます。


利用したいネットワークを選んで(ローカルエリア接続等)右クリックするとメニューが出ますので、「修復」を選んでクリックすると上記と同じくネットワークの自動修復が行えます。

よく考えるとわざわざコマンドを入力する必要はなかったかもしれませんね(笑)
覚えておけば、OSのバージョン関係なく利用できますしなんとなく詳しそうに見えるでしょ?

ホテルでのインターネット接続ガイド「HKOホテル」